同一IPのリスクについて
同じIP(インターネット回線)を使って複数のメルカリアカウントを利用するリスクというのは、
・複数のメルカリアカウントを使っている人が同一人物だと判定される可能性がある
ということになります。
なぜ同一人物だと判定されたら困るかというと、
・メルカリアカウントの不正利用(禁止されている行為)
https://www.mercari.com/jp/help_center/article/874/
こちらに記載されている
・ひとりで複数のアカウントを所持(登録)すること
・他人のアカウントを利用すること
にあたる行為であり、これらの行為に該当すると判定されてペナルティが発生する可能性があるということを「リスク」と呼んでおります。
そもそも複垢運用というメルカリの規約違反の行為をしている以上、リスクはどうしたって存在することを大前提としてまずは理解してください。
これらの行為が規約で禁止されている以上、それらがバレるような行為はなるべくさけ、リスクを減らすと考えることは正解だと思います。
ただし重要なのは、同一人物であると判定されてペナルティが課せられている時、この同一IPという問題はその原因の1要素に過ぎないということです。
IP以外の要因で同一人物であることが疑われてペナルティが課せられる可能性が十分にあり、IPはそれを裏付ける1要素でしかありません。
ペナルティが実際に課せられたときに運営から「同一のIPからのアクセス」と原因が名言されていることはないかと思います(あったら教えてください!)。
あくまで同一IPというものを気にしているのは、私達が勝手にそう思い込んでいるだけで、推測の域をでないものだと思います。
なので、だれも同じIPを使うリスクについて正しく理解することは不可能で、危ないか危なくないかはだれもわかるわけがないものです。
ただ、現時点では同一IPで複垢運用をしても問題になることは、実際には私達の想像以上に少ないとは思います。
ただしそれも、メルカリの監視体制の強化や変化によって、突然厳しくなることも考えられますので今日は安全と言えても、明日にはわからない、ということになり。私からは無責任なことは言えないので、極力リスクは避けて極力安全な運用を推奨することしかできません。
同一IPでの複垢運用については、自分でしっかりリスク等を理解した上で、ある程度の妥協ラインを作っていかないと現実的ではない場面もあるかとおもいますm(_ _)m 特に何十ものアカウントを運用する際には。
IPって何?
「IP」はインターネット上の住所ともよばれ(実際には数字の羅列)、それが同じなら同一人物だと疑われてもしょうがない、ということなんですが。
実際のところ、この「IP」というのは全国のインターネットユーザーで使い回す性質があるため、たったこれだけの理由で同一人物であると判定するには十分ではない性質のものと言えます。
例えばですが、
今日私が使っているIP(私のインターネット回線に割り当てられていたIP)を、明日は違うだれかが使っていることが普通にありえるわけです。その場合私にも新しいIPが割り当てられていて、そのIPは過去にだれかが使っていたIPです。
これは、インターネット回線のタイプにもより
・「IP固定」の回線の場合→IPは常に変わらない
・「IP変動」の回線の場合→IPは常に変動する
と区別されていて、
例えば、スマホのSIMのモバイルデータ回線の場合はほぼ間違いなく「IP変動」で常にIPは変動しており、わかりやすいのが、スマホを機内モードなどに一度して回線に接続し直すだけでIPが変わります。
今日あなたが使っていたIPが明日には違う人が使っていることが普通におこります。つまり、同一IPを使っていたからといってそれらを同一人物と判定したりすることはそもそも無理があります。
一方で、家などに引いているインターネット回線の場合は「IP固定」になっている場合が多く、常にずっと同じIPが割り当てられています。この場合には、同一人物の可能性があると判定することはある程度可能になります。
家の回線1つ(1つのIP)に複数のメルカリアカウントを同時接続し、それぞれのアカウントで同時に多くのアクションをすると、それらのアカウントは同じ人の可能性が高い(少なくとも同じ場所のインターネット回線を使っている人たち)と疑われてもしょうがない面はあります。
がしかし、実際には家に引かれたインターネット回線を家族や家に来た友人などが接続し、それぞれのメルカリを使う場面が発生することは日常的に考えられ、その場合にそれら全ての人が同じIPになるわけですが、このようなケースで同じIPだからといってメルカリ運営がいちいち問題視してるとなると不用なトラブルが膨大に続出することが容易に考えられ、現実的にはこれらは問題になることはありません。(厳密には家族で普通に使ってただけなのに、問題になったというのはあるらしいのですが、レアケースとして無視していいと思います)
この話は家の回線に限った話ではなく、公共の場に引かれた回線、例えばカフェなどのwifiなども同じで、その回線(IP)を使っていろんな人がメルカリを使うことは容易に想像できます。だからと言ってそれらの人たちが同一人物だと疑われ、ペナルティを食らうことは基本的にはないはずです。それだけの原因でいちいち垢バンにしてたら無理がでてきます。
もし1つの回線に複数のメルカリを接続してそれらが同一人物と疑われる場合は、アカウントの登録情報や出品している商品情報など、接続しているIP以外のなんらかの怪しい要素がないと、そもそも疑いが発生しないと考えたほうが現実的です。
IP以外の要素で同一人物かもしれないと疑われ、それがきっかけとしてより深く調査されるときに初めて使っているIPを見られ、それが同一だった場合により同一人物である可能性が高いと判断されている流れのほうがありえるかなと思う部分があります。
簡単にいうと、同一IPを使って複数のアカウントからメルカリを使われるということは世の中にありふれていて、それをいちいち問題にしてたらメルカリというサービスがそもそもなりたたないのです。
ツール利用とは関係ない話
このIPの話というのはツールを利用するから特別に問題になるかというとそういう話ではなく、ツールとは関係ない独立した話・問題であり、メルカリで複垢運用する場合には必ずついてまわる問題です。
同一IPで複数のメルカリアカウントを使うことが問題であり、ツールを使おうが手動で使おうが関係ありません。
PCを分けるだけじゃ意味はない
IPというのはあくまでインターネット回線に割り当てられたものです。パソコンを分けても同じwifi回線に繋いでメルカリにアクセスした場合、同じIPになりますのでご注意ください。
実際どうなの?危ないの?
過去数年~現時点の間で、体感としては実際には同じIPをけっこうな場面で使ってもそうそう問題になることは少ないと思っています。
私自身は、
・ログイン時(メアド・パスワード入力するところ)
・新規出品作業時
・振り込み申請時
の作業をするときだけIPを切り替えて運用していますが、その他の値下げ作業などは同一IPでやっています。
私だけではなく、私の周りでもメルカリでプレイヤーとして物販をしている方とぶっちゃけベースでお話すると同一IPでもほとんど問題にならないという認識です。
特に、
・値下げ作業時
に関してはまず問題になることはないかなと思います。
逆に
・ログイン時(メアド・パスワード入力するところ)
・新規出品作業時
・振り込み申請時
などは同一IPの監視が強い可能性があると思っています。
なので私の感覚としては、
・値下げ作業
については同一IPでも問題ないと割り切っています。値下げについては同一IPでぶっ放しても低いと思っていいかもしれません。
同一IPで複垢を運用するかどうかを考える上で、この特に気をつけたほうがいいポイントというものを意識することが大事です。
実際に複垢の運用がバレてBANになった事例は多数あるかと思いますが、その上で、複垢がばれた理由についてはおそらく大抵の場合は明確にはわからずそれぞれ憶測するしかないものかと思います。
あくまでIPもその1つの要因になりかねない要素がありますので、リスクと呼んでいます。
ツール提供者として、複垢とバレないように少しでもリスクを減らすために、あくまで最大限安全な運用を皆さんには推奨しております。
IP問題の妥協の仕方
大事そうなところだけIPをしっかり変えて運用するということも1つの選択肢としてはアリだとは個人的に思っています(あくまで自己責任です)。
その際にどうやってIPを分ける・変えるかというと、
「スマホのSIMのデータ回線をテザリングしてPCから使う」
そして、メルカリのアカウントを切り替えたら
「機内モードにしてからネットに接続しなおしIPを変える」
これを組み合わせることで、あなたのPCはスマホSIMのデータ回線(IP)に繋がり、さらに、スマホにてデータ通信を機内モードなどを使い一度切断してから接続しなおすことでIPが毎回変動します。
例えば、銀行振込を申請するときだけはPCからスマホのデータ回線を使ってメルカリアカウント毎に機内モードを挟んでから接続してIPを変えて申請するようなことが可能です。
ほとんどの方の場合、特になにかを準備する必要なく、今日常的に使っているスマホのデータ回線をPCからテザリングして相乗りするだけで可能になります。IPを変えたい場合は、一度スマホを機内モードにしてから戻すだけです。
そして、このIPを切り替えるポイントというものをある程度限定的な場面(ログイン時や振り込み申請時、新規出品時など)に妥協することで、複数アカウントの運用もラクになると思います。